第六節 寺院行事と檀家組織

469 ~ 469
 寺院には、祈願と葬祭という二つの信仰的側面がある。この内、地域の寺院は、檀家の葬式と先祖供養を仲立ちとして、人々と深く関わりを持ち続けてきた。ここでは、市内の寺院がどのような組織で維持されてきたのか、また、年間を通じてどんな行事がとり行われてきたのか記述する。
 なお、多摩市内には、現在一五か寺があるが、この内、四か寺は戦後になってから現在地に移転してきたものである。これらの寺院は、民俗的には直接地域と関わるものではないが、市内の寺院の縁起や諸活動という視点から、除外せずに記述した。

図5-2 多摩市の寺院