1 一年のリズム

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昭和32年ごろの落合地区唐木田。八十八夜のころから茶摘みをした。茶は自給程度であったが、家の回りや畑の境に植えておいた。子どもたちも楽しそうに手伝っている。
(横倉舜三氏提供)

 年中行事は、毎年決まった月日、決まった時期に繰り返し行われる行事である。この日は、日々の仕事を休み、ご馳走を作り、娯楽を楽しんだり休養をとったりした。単調な日常の繰り返しとは違ういわゆるハレの日であった。もちろん、年中行事の本質は、ご馳走を食べ娯楽を楽しむことではなく、祖先を祀ったり、災厄除けを願ったり、豊作の祈願や感謝をしたりという意味があった。