目次
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民俗編
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第六章 年中行事
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第二節 年中行事
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2 春から夏へ
初不動
523 ~ 523
一月二十八日は初不動であり、麻生(あさお)の不動様(神奈川県川崎市麻生区)へ参詣した。麻生の不動様は子どもを火傷から守ってくれるという。囲炉裏の自在鉤(じざいかぎ)に不動様から受けた穴あき銭を吊し、火伏せのお守りにした。この日、穴あき銭をはずして不動様へ持参し、新しい穴あき銭に換えてもらった。麻生の不動様の縁日には、麻生の青年団が大きな焼き大福を境内で売るので、それを買って食べるのが楽しみだったという。高幡不動(日野市)に参詣する者も多かった。