七夕

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七月七日では、まだニイコとよばれる今年竹が伸びていないので、ひと月遅れの八月七日に七夕をするところも多かった。
 ちょうど八月一日から小学校が夏休みになり、子どもたちが中心になって七夕の笹飾りを作った。たいてい八月一日ころに作って、庭先に立てておいたという。里芋の畑に行って、芋の葉にたまった水を集め、その水で墨をすって短冊に願いごとを書いた。こよりを作ってその短冊を竹に結びつけた。芋の葉にたまった露で字を書くと、字が上手になるという。この笹竹は、八月八日の朝、川に流した。和田地区では「早く流れろ」と言って流したともいう。

写真6-22 庭の七夕飾り