鎮守の祭礼

535 ~ 536
現在では、九月の第二日曜日にいっせいに行われる鎮守の祭礼も、昭和三十六年まではそれぞれの日取りが決まっていた。以前の祭礼日は次の通りである。
  小野神社(一ノ宮)    九月九日
  熊野神社(関戸)     九月二十九日
  春日神社(連光寺本村(ほんむら))  九月二十九日
  白山神社(連光寺東部)  九月二十九日
  諏訪神社(連光寺馬引沢(まひきざわ)) 八月二十七日
  八幡神社(乞田)     九月十五日
  白山神社(落合)     九月十九日
  十二神社(和田)     九月十二日
  山神社(東寺方)     九月十七日
 それぞれのムラでは、祭礼が近付くと参道の草刈りや神社の掃除をして祭礼の準備をした。祭礼には、他所へ嫁に行った娘が里帰りをし、親戚が遊びにきた。各家では、酒饅頭やうどん、五目飯などを用意した。祭礼では、芝居や神楽、素人演芸などが行われた(祭礼については第五章、芸能については第八章を参照)。

写真6-26 春日神社の祭礼