七歳、五歳、三歳の子どものいる家では、嫁の実家から着物が届けられ、その着物を着てお宮参りをした。かつては、男女とも七つの祝いだけをすることが多かったという。現在では、十一月十五日前後の日曜日にすることが多いが、以前は十一月二十八日にすることが多かった。二十八日ころには、農作業も一段落し、糯米が収穫できた。七五三の祝いをもらった家では、餅をついて紅白の丸餅を作った。嫁の実家をはじめ、親戚に配った。餅はハンダイに奇数個を入れた。ハンダイ一つに餅が一五個くらい入った。一五個入れるとハンダイの蓋がはまらないで浮いてしまうので、縄で十文字に縛り、結び目に水引と南天をかけた。二一個にするときには、ハンダイを二つ使った。