B家の葬儀(江戸)

558 ~ 558
B家の慶応元年(一八六五)の香典記録に、実際の葬儀の必要品が書かれている。それを列挙してみると、次のようになっている。
 百四拾八文 京かたひら、五百四十文 足袋 弐、六文 そり(ぞうり)、三百二文半紙 五状、三拾二文 あさ、拾四□□ さらし三反、弐百文 線香代、百拾二文 酢五合代、七百五十文 長芋 五本、四拾四文 ごま、四百五十文 白砂糖三斤、二百文 こんにゃく、五百文 椎茸 五十、六拾四文 土ほうろく、百弐拾弐文 かし代、六百二十四文 飛龍頭、五百四拾八文 佐倉炭 壱俵、四百七拾二文 豆腐手間、金三分壱朱ト四百文 門也(屋)にて酒七升、外に品々代、金壱分 渡船場、金壱両壱分 金壱分 かご賃のぶ金ニて払 飛脚賃、金壱分弐朱ト弐百四十四文 同賃、金壱分ト壱百文、大 壱樽、〆金三分三朱ト八二百八十八文、金四両壱分弐朱ト三百三十四文、白米 八斗 遣払、金二朱 野布施、金壱朱 御布施、金壱分 三日目布施、金弐朱 御布施、百文、供人へ、金三分 礼金、弐百文 鏡料、〆金壱両壱分壱朱ト三百文 付せがき料、百文 壱升 小屋頭へ、百文 壱升 国右衛門、弐百文 弐升 堂合番へ、

 長い引用ではあるが、幕末の葬儀の様子を伺うことができる。