目次
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民俗編
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第七章 誕生から死まで
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第二節 誕生とその周辺―人と家族―
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1 妊娠
安産祈願
562 ~ 562
府中市大国魂神社境内の宮之咩(みやのめ)神社、八王子市大塚の清鏡寺お手の観音などへ行く。府中の大国魂神社では、近くの雑貨商で竹の柄杓を買い、軽く生まれるようにと柄杓の底を抜いて境内にある宮之咩神社に奉納する。八王子市大塚の観音様の境内の塩釜さまには、やはり軽く生まれるようにと底抜けの柄杓を奉納した。また、ここに奉納されている塩を借りてきて産み月に食べるとお産が軽くなるという。産み月の一日に借りてきてオビヤが明けたら新しい塩を買って返した。
写真7-7 清鏡寺の塩釜さま
写真7-8 安産祈願の柄杓と塩
写真7-9 宮之咩神社へ宮参り
写真7-10 底に穴をあけた柄杓
落合地区にあった金精(こんせい)さまには、子宝に恵まれないときに女性がお参りした。