ミツメといって、生後三日目にぼた餅をつくって、仲人・実家・濃い親戚・クミアイの者に配る。これを、ミツメノボタモチという。これを食べると、母乳が良く出るという。ぼた餅は、一升の米で二五個できる大きなもので、これを八寸四方ほどの重箱に入れ、南天の葉をのせて配った。いただいた方は、お祝い物なので重箱を洗わずに、梅干しや豆を半紙に包んだものを入れて返す。だから、このぼた餅をお祝いをくれという意味の、サイソクボタモチともいう。ミツメノボタモチを配られたところでは、麻、鰹節、白米、あるいは産着などを持ってくる。これを、ネネダキという。