里帰りは、ミツメ・カミアライ(髪洗い)ともいわれる。ミツメは挙式後の三日目に行われる。赤飯を炊き重箱に詰め、その他里方の両親へ土産を持って、婿方の仲人と婿の両親ともども実家へ帰る。シュウトイリともいい、嫁は実家へ泊まれるが両親たちはその日のうちに帰る。翌日の帰りには、実家の両親が婚家まで送ってきてくれた。婿方の家で酒肴で接待を受けた。この里帰りの時に嫁側の仲人に仲人礼として金銭を持参した。
結婚後半月くらいすると、カミアライと称して、里帰りする。里心がつくといって、その日のうちに婚家の両親と帰ってくるところもある。婚礼の時に、島田に結うが、その時に鬢(びん)付け油を多く使うので、髪の毛がボロボロのツブ状になってなかなか落ちにくいので、里に出かけたという。