同年配の人が死ぬと、特に子どもの死の場合が多いが、耳塞(ふさ)ぎといって菓子などで葬式の鉦が聞こえないように耳を覆う。
死者が平素着ていた着物は、竿に掛け、家の裏の日陰などにかけておき、時々水をかける。死者が冥土への道中、喉が乾くからだという。
枕団子を六個作るのは、六道の辻ごとに犬にほえられるので、その都度犬に与えるためともいわれる。普段、臼を北向きにしておくことを禁じたり、臼に腰かけることも禁じられた。葬式に履いた草履を、辻などから拾ってきて履くとまむしに噛まれないともいわれた。
耳塞ぎなど