産育儀礼のうち、お七夜、お宮参り、お食い初め、初誕生、初節供、七五三について調べてみると、お宮参りが最も良く行われており、お七夜は最も行われていない儀礼である。全体的には、第一子のときには家族以外の人も招いて執り行われている。お食い初めは家族のみで行い、初節供は家族以外の人も招いて行われる場合が多い。全体的には、儀礼を行う方法の規模が小さくなり、家族中心のものとなっているが、どの子にも比較的平等に儀礼が行われている点が特長である。自分たち夫婦と実家の親たちが、儀礼を行う中心で、地縁的な近隣組織などが関係していないところが、伝統的な儀礼と異なる。