〈十二支の由来〉

611 ~ 612
神様がいて、いつの日だか集まれって言ったんだけど、猫が忘れちゃってね、鼠(ねずみ)に聞いたら嘘教えたんだってね。嘘を教えられて(猫が)駆けつけたところが「今ごろ何やってんだ」ってね。(十二支は)もう決まっちゃったって。それで猫は鼠を追っかけるんだって。鼠は鼠で牛の鞍(くら)に乗っかってって、飛び降りて一番になっちゃったって。

(落合 峰岸松三)

 十二支の由来を説明する昔話である。市域では、ほかに「猫は魔物であるから十二支の中に入らない」「狐はばかすから入らない」などの話が伝えられている。