日本の各地に財宝が埋められているという話があるが、市域にも、落合地区の大松台のあたりにホウキ畑といういう所があって、小山田城の落城のときに財宝を隠した所だといわれている。ホウキ畑は「朝日の照る丘、夕日の輝く所」だという。(『落合風土記図会』)
ほかに、田畑にまつわる話として、落合地区楢原の畑に、イシガメデラという場所があり、ここに鍬を打ち込むと、土中から寺の鐘をつくような音がかすかに聞こえたのでイシガメデラとよぶようになったといういわれがある。(『落合風土記図会』)
同じく落合地区中沢にドウシンボウという所があって、畑地であったが、そこに回りながら下へ降りられる道があって、下までいくと穴があったという。石を投げても底に届く音がしないくらい深い穴であり、ドウシンボウの底無し穴といった。(『落合風土記図会』)