空のようすを見て天気を予報することも多い。
朝雨に蓑(みの)いらず
朝焼けは雨、夕焼けは晴れ
月が暈(かさ)をかぶっていると雨
このように、朝、天気が悪くとも「朝雨に蓑いらず」といっては予定通りに田畑に出たものだという。
月の回りに輪が見えると「暈をかぶっている」といい、翌日は雨だといったが、暈の中に星が見えると「破れがさ」といって雨は降らないという。さらに、月の輪の中に一つ星があると一日、二つあれば二日はもつといった。屋根替えのときは、屋根から茅をはがしてしまう。そんなときに雨が降ったらたいへんなことになる。屋根替えは、好天が続き、農閑期でもある冬に行なわれたが、空を見上げては「大丈夫だ、あと一日はもつぞ」と言ったという。