2 まじない・俗信・民間医療

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 「困ったときの神頼み」というのは、市域だけで聞かれることではないが、全国各地で広く知られていることも含めて、今回の調査で得られた資料を整理してみた。
 今でも、子供の傷には「痛いの痛いの飛んでいけ」といったりする。昭和の初めころでは、たいてい「チチンプイプイ」であった。ツバをつけて「チチンプイプイ 向こう山のカラスの子分になあれ」と言って、ぷっと吹く。
 まじないの言葉は、ずいぶんたくさんあったそうだが、もう長いこと口に出していないので、ほとんどを忘れてしまったという。