「獅子舞」の綴りによって歌詞を復元すると次のようになる。
女獅子の歌
おもいによらぬ 朝霧がおりて そこで女獅子が 隠され申した
みつかる歌
うれしやなーい 風に霞を吹きあげられて 女獅子男獅子が 肩並べた
おく山の歌
松にからまる蔦の葉も 縁が尽きればほろりほろりとこぼれる
おじぎの歌
友だちの腰に咲きたるしだれ柳 一枚とめて腰を休める この宝は なにたるはんじょが たてたやら 四方垂木に 金を飲ませて 白鷺の 金をくわえて やつづれて これのおせどの みくら木にすむ みくら木の 枝はいくつと ながむれば 枝は九つ 花は十六 十六の花に黄金が なりさがり これのおせどは 名所なるもの この金は なまり金か しら金か さても見事なすりたはりがね
たつ鷺が 後をはしけば 水すます 水も濁さず 立てよ友だち
この寺にあるべきものは なになると お経小箱に唐金の数珠
十七か二十四五まで親がかり それがういとてはしりでをする はしりでて 花の都で日がくれる 道をねござに 袖を枕に 道もきけ 道のね笹の露もきけ 若いみななれば 大事なるもの
鎌倉の由比の浜辺の浜千鳥 波にゆられて ばあんとたたれ たようおんせい
とびちがい
この宿は 縦が十五里 横七里 入りはよくみて 出には迷うな 我々は四国西国めぐりきて 旅の疲れで 曲は揃わぬ ようおんせい
きりびょうし
鹿島から きりふしようならへと 状がきて ならへ申すよ鹿島きりぶし やまがらが山にはなれて やつづれて これの庭に羽を休めろ 十七のかみまきすがた みろみろと 今朝のきりふしよ思い忘れた 友だちにきりよきりよと せめられて ならい申すよ 三ひょうびょうし むかいでは 笛と太鼓の 音がする あれをみあてにおとりこをひよう 我らが国では雨が降る げで雲が立つ いささら我らは後へひきやれ
おもいによらぬ 朝霧がおりて そこで女獅子が 隠され申した
みつかる歌
うれしやなーい 風に霞を吹きあげられて 女獅子男獅子が 肩並べた
おく山の歌
松にからまる蔦の葉も 縁が尽きればほろりほろりとこぼれる
おじぎの歌
友だちの腰に咲きたるしだれ柳 一枚とめて腰を休める この宝は なにたるはんじょが たてたやら 四方垂木に 金を飲ませて 白鷺の 金をくわえて やつづれて これのおせどの みくら木にすむ みくら木の 枝はいくつと ながむれば 枝は九つ 花は十六 十六の花に黄金が なりさがり これのおせどは 名所なるもの この金は なまり金か しら金か さても見事なすりたはりがね
たつ鷺が 後をはしけば 水すます 水も濁さず 立てよ友だち
この寺にあるべきものは なになると お経小箱に唐金の数珠
十七か二十四五まで親がかり それがういとてはしりでをする はしりでて 花の都で日がくれる 道をねござに 袖を枕に 道もきけ 道のね笹の露もきけ 若いみななれば 大事なるもの
鎌倉の由比の浜辺の浜千鳥 波にゆられて ばあんとたたれ たようおんせい
とびちがい
この宿は 縦が十五里 横七里 入りはよくみて 出には迷うな 我々は四国西国めぐりきて 旅の疲れで 曲は揃わぬ ようおんせい
きりびょうし
鹿島から きりふしようならへと 状がきて ならへ申すよ鹿島きりぶし やまがらが山にはなれて やつづれて これの庭に羽を休めろ 十七のかみまきすがた みろみろと 今朝のきりふしよ思い忘れた 友だちにきりよきりよと せめられて ならい申すよ 三ひょうびょうし むかいでは 笛と太鼓の 音がする あれをみあてにおとりこをひよう 我らが国では雨が降る げで雲が立つ いささら我らは後へひきやれ
(原文では平仮名の部分もわかりやすいように一部漢字を当てた。「綴り」が不鮮明な部分は『多摩町誌』で補った)