管理組合型自治会

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住宅・都市整備公団や東京都住宅供給公社の分譲住宅を購入して居住する人々には、法律の定めで、建物(棟)単位か、あるいは同じ時期に同一方法で分譲された隣接する幾棟かの建物を単位として、建物と敷地を共同管理する組合の結成が義務づけられている。この管理組合が、住民自治組織としての自治会の役割を担って日常の自治活動を展開しているわけである。
 例えば、永山ハイツ住宅管理組合は、昭和五十二年に入居を開始した同じ形式の五棟約三〇〇世帯によって組織されており、建物や敷地の管理保全を行うほか、組合員の親睦をはかるために盆踊りを兼ねた夏祭りを主催したり、草取りデーや大掃除の日を定めて実行し、自主防災活動にも取組んでいる。組合員に不幸が生じた場合には訃報の掲示をして皆に知らせ、香典を供え、棟の同じ階段・エレベーターを使用している家々単位ぐらいで手伝いをしている。また、管理組合の下部組織に子ども会やいくつかの趣味サークルがあり、これらにも援助をしている。当然、神社や小祠は持っていないが、隣接地に在来型自治会である瓜生自治会の守っている御嶽神社があるので、その祭りには管理組合として瓜生自治会に金一封を持参奉納し、組合員の中には参拝に出かける人が少なからずいる。

写真9-11 永山ハイツの集会所


写真9-12 鶴牧地区の自主防災訓練


写真9-13 古新聞の収集