事例1

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永山ハイツ住宅管理組合の会員は約三〇〇世帯。その第十一回永山ハイツ夏祭りは、平成七年八月十九日(土)・二十日(日)の二日間にわたって、ハイツの敷地内で開催された。自治会(管理組合)の理事会や各種サークル、有志の人達で六〇名を越える夏祭り実行委員会が組織され、その中に、本部のほか、神輿分科会、盆踊り分科会、夜店分科会、催事分科会が設けられ、準備が進められた。
 当日は、催事分科会のジャンケン大会(参加者約一〇〇名)、ラムネ早飲み会(同三〇名)、ビール早飲み会(同二五名)、縄跳び大会(同五〇名)、福引き会(同一五五名)が行われた。縄跳び大会とは、一二名一組のチームが呼吸を合わせて長い縄を跳んで跳躍回数を競うもの。いずれにも各種の賞が用意された。神輿は子ども用の樽みこしで、各棟を縫うようにして敷地内を担ぎ廻られた。この神輿のため、大国魂神社(府中市)の神札を受けてきたようである。二日間とも神輿を練るのは午後で、そのあと各種の催事があり、夕方六時から九時までが盆踊りというスケジュールになっていた。盆踊りのためには、飾りたてた櫓が築かれ提灯に明かりがともされる。小学校から太鼓も借りてきて拍子をとり、スピーカーから流れる各種民謡にあわせて櫓を中心に踊りの輪が広がったのである。広場周囲には、各種夜店が開かれた。
 なお、実に多くの花がかかったが、これらの寄付金・寄付物品は、個人のほか会社・商店や公的機関からのが大部分であるが、中には周辺自治会から祝儀も寄せられており、夏祭りを通じて自治会同士の連帯のなされていることがわかる。