安産祈願は、第一子の場合は、ほとんどすべてが行っている。祈願先は水天宮(中央区)が最も多く、つづいて大国魂神社(府中市)・鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)が多く、市域の社寺はほとんどない。行くのは、本人(妊婦)・夫・本人の親がほぼ同じ比率で、次は夫の親である。第二子の場合にも、半数以上が安産祈願をしている。出産後の実家滞在は、第一子の場合半数弱で、第二子以下になると極端に少なくなる。
名づけは夫もしくは夫婦で行うのが圧倒的多数で、その際最も多く参考にするのは字の画数だという。次には、命名者の一字をとることである。
成育儀礼では、宮参り、初節供・初誕生の祝い、七五三は高い比率で行われており、食い初めやお七夜の祝いを行う家々も少なくない。これらは第二子においてもだいぶ行われているが、第一子の半数の儀礼に親族の参加があるのに対して、第二子以下のは家族だけでする例が多くなる。