すべて火葬である。在来の家の場合、かつては土葬で屋敷近くに個人墓地を有する家も多かったが、それらの墓は、ニュータウン開発によってすべて改葬を余儀なくされ、現在では寺院近くに設けられた共同墓地を利用するようになっている。これを機に市域の土葬は絶えた。
在来の家の場合、まだ家で葬式をし地縁関係の家々の手伝いもみられるが、それでも儀礼全体は葬儀屋がリードするケースが多くなっている。葬式念仏はまだいくらか行われている。集合住宅への新しい移住者の場合は、斎場を借りるか自治会の集会所で葬式をしており、死者や家族の勤め先の人が手伝いに訪れることが多いが、手伝い人の少ない場合には同じ階段を利用している家々が手伝いをしている。儀礼そのものは葬儀屋のリードに従っていることが多いようである。