多摩町の時代は、人口3万人あまりの静かな田園地帯でしたが、深刻な住宅難に加えて、戦前から鉄道で結ばれていたという好条件も重なり、現在の聖蹟桜ヶ丘駅周辺地域を中心に、都心への通勤者の居住地として注目されるようになり、高度経済成長期を支える郊外都市のトップランナーとして、日本でも最大規模の多摩ニュータウン開発に伴う急激な人口増加を受けて市制施行し、多摩市となりました。
現在へ至る過程の中で、このまちで暮らしてきた方々と、全国から集まってきた方々が、様々な価値観を共有しながら「新しいまちづくり」を進めてきました。
本書に記録された市民の皆さんのあゆみが、次の50年のまちづくりの手がかりとなれば幸いです。
次の50年に向けて、少子高齢化、地球温暖化、コロナ禍など、社会の大きな変化に取り組んでいかなければなりません。
変わらないのは市民が主役のまちづくりです。
これからも市民の誰もが健康で幸せを実感できる、健幸都市を目指し、次世代につながる持続可能なまちをつくっていく一歩をさらに踏み出していきましょう。
市民誰もがこのまちを愛し、誇りがもてるシビックプライドあふれるまちづくりを今後も進めていきます。
多摩市長 阿部 裕行