本書は、その市制施行50周年を記念して編集したものです。多摩市では、1995（平成7）年から99年にかけて多摩市史7巻全8冊を刊行しています。市史の刊行から20年余りが経過しているため、その補遺の意味合いも込めて、本書は、多摩ニュータウン開発以後に力点を置いて編さんを進めました。
多摩市では、2017（平成29）年3月に「多摩市市制施行50周年記念誌作成準備委員会」を立ち上げ、3名の学識経験者と2名の公募市民とともに編集の基本方針を定めました。記念誌はビジュアルな形での刊行を目指して、写真や図版を歴史資料として取り扱い、「図録」として編集することとなりました。同年10月に「作成準備委員会」は、メンバーも入れ替わり、学識経験者2名、市内研究団体代表2名、公募市民2名により「編集委員会」として新たなスタートを切りました。その後4年あまりにわたって10数回の会議を重ね、50名を超える執筆者の協力のもと、ようやくここに本書を刊行することができました。
刊行にあたり、資料を提供してくださった市民の皆様、そして執筆者の皆様、関係者の皆様、委員会の皆様に、この場を借りて深くお礼を申し上げます。本書が、多摩市の次の50年をつなぐものとして、市民の皆様に読み継がれることを期待します。
2021（令和3）年11月
多摩市市制施行50周年記念誌編集委員会委員長 浜田 弘明