地域の変化を見つめた木々

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 多摩ニュータウン開発や多摩市市制施行により、多摩市は大きく変わったが、その変貌を見つめ続けてきた樹木がある。平久保(びりくぼ)のシイは、推定樹齢500年~600年で、1961(昭和36)年より東京都の天然記念物に指定されたスダジイである(写真1枚目)。開発の際にもそのまま残して開発され(写真2枚目)、現在も変わらぬ位置で街を見守る(写真3枚目)。
 連光寺春日神社境内にあるケヤキの大木は、推定樹齢300年とも言われ、多摩市指定天然記念物でもある(写真4枚目)。これらの木々は、現在も地域を静かに見つめ続けている。
平久保のシイ 1977(昭和52)年頃

平久保のシイ 1977(昭和52)年頃

[小林一造氏撮影/『多摩ニュータウンの移り変わり』より]


工事中のようす(中央に平久保のシイ) 1978(昭和53)年3月

工事中のようす(中央に平久保のシイ) 1978(昭和53)年3月

[大石武朗氏撮影/『多摩ニュータウンの移り変わり』より]


現在の平久保のシイ 2016(平成28)年9月

現在の平久保のシイ 2016(平成28)年9月

[岩本純一氏撮影/『多摩ニュータウンの移り変わり』より]


春日神社のケヤキ 2014(平成26)年5月

春日神社のケヤキ 2014(平成26)年5月

[公益財団法人多摩市文化振興財団撮影]