多摩ニュータウンは、主に谷戸の丘の部分が新住宅市街地開発事業(新住事業)によって、集落や田畑のある低地は土地区画整理事業で開発されました。新住事業の区域では、アメリカのクラレンス A.ペリーが1923(大正12)年に発表した「近隣住区論」に基づき、まちが計画されました。まず、コミュニティの単位として「住区」を設定しますが、多摩丘陵の地形に合わせて、おおよそ1本の尾根が一つの住区とされました。そして住区の境界である低地の部分には幹線道路を通すことで通過車両が住区内に入らないようにしました。一方、歩行者や自転車は住区内外を安全に移動できるよう、自転車歩行者専用道路(遊歩道)が張り巡らされています。
住区内には、学校、近隣センター(商店街)、公園といった日常生活やコミュニティに必要な要素が配置されました。(多摩市都市整備部都市計画課・事務局)