1971(昭和46)年に多摩ニュータウンの入居が始まり、当時約4万人だった多摩市の人口も、現在は15万人弱の市民が暮らす緑豊かな街となりました。多摩ニュータウン内では、各居住エリアに科目ごとの診療所が集約され(通称「医者村」)、諏訪・永山地区を始めとした地域医療を、開業医が担ってきました。そして1977(昭和52)年に日本医科大学付属多摩永山病院、1993(平成5)年に多摩南部地域病院が開設され、多摩ニュータウンの発展とともに、多摩市の医療体制も整備されてきました。
一方で、2020(令和2)年現在多摩市の高齢化率は28%を超え、今後急速に高齢化が進むことが予想されています。市民がこれまで以上に医療との関わりが深くなっていく中で、多摩市医師会と行政が連携しながら、さらなる医療、介護、福祉の充実を図り、多摩市が目指す、一人ひとりが安心して暮らせるまちづくり、健幸都市(スマートウェルネスシティ)を推進していく必要性が高まっています。(田村豊)