地域の変化と公共施設①学校の統廃合

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 多摩市の小中学校は、市制施行前には5校(多摩第一小、多摩第二小、多摩第三小、竜ヶ峰小、多摩中)、1971(昭和46)年の市制施行時には7校(児童・生徒数3,815人)でしたが、多摩ニュータウン開発に伴う入居に伴って児童・生徒数が急速に増加したことを受けて、毎年のように学校を設置し、特に1976(昭和51)年は、1年で6校も開校するなど、短期間で爆発的に増加しました。大松台小、鶴牧中を開校した1989(平成元)年度には、37校(小学校25校、中学校12校)となりました。児童数は1984(昭和59)年度の13,876人、生徒数は1987(昭和62)年度の7,423人がそれぞれピークであり、その後、市内のニュータウン開発が収束していったこともあり、児童数・生徒数は減少に転じていきました。
 今後、さらに児童数・生徒数が減少していくことを見据え、1989(平成元)年度から「学区調査研究協議会」に、さらに学校の小規模化の課題が深刻化してきた2003(平成15)年からは「多摩市立学校の一定規模および適正配置等に関する審議会」に諮問し、答申を受けることで、全市的な通学区域の見直し、学校統合をおこなってきました。
 1994(平成6)年度に、中諏訪小と南諏訪小を統合して、現在の諏訪小を開校したのを皮切りに、これまでに小学校15校、中学校6校を閉校し、新たに小学校7校、中学校3校を開校、2021(令和3)年現在は26校(小学校17校、中学校9校)となっています。
 これまで地域の中に存在していた学校が閉校してしまうことは、子どもたちのみならず保護者や地域の皆さんにも大きな影響を及ぼすことになり、学校統合の決定に際しては、長時間にわたる地域説明会を開催したり、統合案に対するパブリックコメント、署名活動などを多数いただいた末、子どもたちの教育環境を最優先に考えてのやむを得ない結果として実現したものも少なくありません。(多摩市企画政策部企画課)

多摩市立小・中学校児童・生徒数、学校数の推移


これまでの学校統合の経過
統合年度 統合前 統合後
平成6年度 中諏訪小学校・南諏訪小学校 諏訪小学校
平成8年度 南永山小学校・西永山小学校 瓜生小学校
東永山小学校・北永山小学校 永山小学校
平成9年度 西永山中学校・永山中学校 多摩永山中学校
平成11年度 南落合小学校・北落合小学校 東落合小学校
平成12年度 西落合中学校・東落合中学校 落合中学校
平成20年度 豊ヶ丘中学校・貝取中学校 青陵中学校
平成21年度 竜ヶ峰小学校・多摩第二小学校 多摩第二小学校
平成23年度 南豊ヶ丘小学校・南貝取小学校 貝取小学校
北貝取小学校・北豊ヶ丘小学校 豊ヶ丘小学校
平成28年度 西愛宕小学校・東愛宕小学校 愛和小学校
※東愛宕小学校は平成26年3月に閉校し、平成26年度から愛和小学校。西愛宕小学校は、平成28年度に愛和小学校と統合。

青陵中学校 2012(平成24)年

青陵中学校は2008(平成20)年4月に豊ヶ丘中学校と貝取中学校の統廃合によって開校した。開校当初は旧豊ヶ丘中学校の校舎を使用し、2010(平成22)年より改修工事を終えた旧貝取中学校の校舎に移転した。


諏訪小学校・諏訪中学校 2012(平成24)年