進む団地再生

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 多摩ニュータウンは、第一次入居から50周年を迎え、特に諏訪・永山地区や愛宕地区をはじめとする入居時期の早い地区では、団地再生が課題となっています。
 公的賃貸団地では一部の団地の建て替えが完了、あるいは進行しており、都営諏訪団地と都営愛宕団地の一部では、市内3か所の学校跡地などを活用して事業が進められています。
 分譲団地についても、多摩ニュータウンで最初の建て替えが2013(平成25)年に諏訪二丁目住宅でおこなわれました。また、建て替えだけではなく、適切な管理による建物寿命の延伸や、改修によって建物の価値を向上させる再生を図っている団地もあります。
 分譲団地は区分所有のため、運営や建て替え、改修には住民の合意形成が必要となります。多摩市では、「多摩市ニュータウン再生方針」や「多摩市第三次住宅マスタープラン」を策定し、東京都とも連携しながら、準備段階、検討段階、計画段階で支援をおこなうことにより、分譲団地の再生を進めています。(多摩市都市整備部都市計画課)
諏訪二丁目住宅 2011(平成23)年7月

諏訪二丁目住宅 2011(平成23)年7月

建て替え前は5階建てでエレベーターは不設置。分譲団地であったものの、時間をかけて建て替えを実現した。


建て替えで誕生したブリリア多摩ニュータウン 2013(平成25)年10月

建て替えで誕生したブリリア多摩ニュータウン 2013(平成25)年10月

民間分譲マンションとして建て替えられた。11階建て、14階建てになり、元の住民が戻るだけでなく、多くの新しい世帯が転居してきた。


多摩ニュータウンを構成する各住区の入居開始時期

多摩ニュータウンを構成する各住区の入居開始時期


団地再生・ゆとり住宅地ゾーン(団地再生エリア)

団地再生・ゆとり住宅地ゾーン(団地再生エリア)

多摩ニュータウン リ・デザイン諏訪・永山まちづくり計画で示した諏訪永山まちづくり団地再生・ゆとり住宅地ゾーンのイメージ図。


エステート鶴牧4・5住宅

エステート鶴牧4・5住宅

外断熱改修で建物寿命・省エネ効果が大幅に向上した一例。