北条氏照朱印状(新堰開鑿願いにつき許可)

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【解読文】

野蔦之郷本堰口川ニ崩当年水
不上之間新堰可鑿歟之旨得
御意候以彼堰過分之田地可荒
義如何候間小分之年貢目引候義者
不苦候尤新堰可為鑿旨被仰出状
如件
  丑
   三月廿日   一雲奉
     武藤半六郎殿
     専正軒
 


 
【読み下し文】

野蔦(のづた)(ごう)本堰口(ほんせきぐち)(かわ)(くず)れ、当年(とうねん)(みず)()がらざるの(あいだ)
新堰(しんせき)(うが)つべきかの(むね)御意(ぎょい)()(そうろう)
()(せき)(もっ)過分(かぶん)田地(でんち)()らすべき()如何(いかが)(そうろう)(あいだ)
小分(しょうぶん)年貢(ねんぐ)目引(めびき)(そうろう)()(くる)しからず(そうろう)
(もっと)新堰(しんせき)(うが)たすべき(むね)(おお)(いだ)さるる(じょう)(くだん)(ごと)し。
  丑
   三月廿日   一雲奉
     武藤半六郎殿
     専正軒