議定一札之事(水車商仕につき)

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【解読文】

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    議定一札之事
一此度源右衛門儀勝手を以百姓家業之余力ニ
 水車商売仕度場所見立其地続持主へ
 掛合仕候処格別御田地之差障リ茂不相成候ニ付
 一同示談之上故障筋無之候然ル上ハ当酉年より
 来ル未年迄中拾ヶ年与相定商売可致候此段
 給之村役人中迄相窺候処内聞済被成下候上ハ
 何事ニよらす御政事相背申間敷候
 大水之節荒地出来仕候ハヽかやヲ茂築立
 可申候依之当人并ニ地続持主一同連印
 議定証文致置候処如件
  文政八酉年十一月
           源右衛門(印)
           善兵衛(印)
           藤七(印)
           甚五兵衛(印)
           小兵衛(印)
           仁兵衛(印)
           喜多郎(印)
           金次(印)
           喜左右衛門(印)
           常右衛門(印)
           大助(印)
           安兵衛(印)
           金右衛門(印)
           万五郎(印)
           嘉右衛門(印)
           勘右衛門(印)
  名主       権兵衛
   三左衛門殿
 


 
【読み下し文】

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      議定(ぎじよう)一札(いつさつ)(こと)
(ひとつ)()(たび)源右衛門(げんえもん)()勝手(かつて)(もつ)百姓(ひやくしよう)家業(かぎよう)余力(よりよく)水車(すいしや)商売(しようばい)(つかまつ)
 (たく)場所(ばしよ)見立(みた)()地続(じつづ)()(ぬし)()()(つかまつ)(そうろう)(ところ)格別(かくべつ)御田地(ごでんち)()
 し(さわ)りも相成(あいな)らず(そうろう)()き、一同(いちどう)示談(じだん)(うえ)故障(こしよう)(すじ)()()(そうろう)(しか)(うえ)
 (とう)酉年(とりどし)より(きた)未年(ひつじどし)(まで)中拾ヶ年(なかじゆうかねん)相定(あいさだ)商売(しようばい)(いた)すべく(そうろう)()段給(だんきゆう)
 (きゆう)村役人(むらやくにん)(ちゆう)(まで)相窺(あいうかが)(そうろう)(ところ)内聞(ないぶん)()()(くだ)され(そうろう)(うえ)は、何事(なにごと)
 よらず御政事(ごせいじ)相背(あいそむ)(もう)間敷(まじ)(そうろう)大水(おおみず)節荒(せつあ)()出来(しゆつたい)(つかまつ)(そうら)()
 ば、かやをも()()(もう)すべく(そうろう)()れに()当人(とうにん)(なら)びに地続(じつづ)()
 (ぬし)一同(いちどう)連印(れんいん)議定(ぎじよう)証文(しようもん)(いた)()(そうろう)(ところ)(くだん)(ごと)
  文政八酉年十一月
           源右衛門(印)
           善兵衛(印)
           藤七(印)
           甚五兵衛(印)
           小兵衛(印)
           仁兵衛(印)
           喜多郎(印)
           金次(印)
           喜左右衛門(印)
           常右衛門(印)
           大助(印)
           安兵衛(印)
           金右衛門(印)
           万五郎(印)
           嘉右衛門(印)
           勘右衛門(印)
  名主       権兵衛
   三左衛門殿