また養蚕業が盛んだった武相地域では、生糸の輸出によって、生糸取引に関係する商人たちは大きな利益を得ました。
こうして経済的力を増した豪農たちは、経営者として、また地域のリーダーとして、社会情勢にすばやく対応するため、積極的にさまざまな情報を収集しました。
史料
幕末の瓦版 | 外国人や外国の物品、ペリーによって日本にもたらされた贈答品などの情報を伝えていますが、内容については間違った情報も含まれていました。 | |
異聞録 | 多摩郡上小山田村の名主、薄井磯右衛門(盛恭)が書き写したものです。「異聞録」という表題のあるものが4冊、表紙のないものが1冊、合計5冊になります。詔勅・勅語、建白・意見書、触・達、風聞・落書などを幅広く記録しており、小野路村小島家の「異聞録」を借用し、写したと思われます。 | |
幕末の原町田1 | F.ベアトが撮影した幕末の原町田村です。ベアトは、幕末から明治前期に横浜を拠点に活動したイギリス人写真家です。 | |
幕末の原町田2 | 晩秋のある日、土方周助が経営する旅籠「本吉田屋」(商工会議所付近)に宿泊したベアトが、北西にカメラを向けて撮影したものです。このあたりが、原町田村の中心でした。 | |
幕末の原町田3 | 原町田村の中心を南の位置から撮影したベアトの写真です。 |