横浜鉄道

 町田市域を含む南多摩郡の人びとにとって、横浜は東京よりも身近な大都市でした。そのため、青木正太郎、村野常右衛門らは八王子と横浜を結ぶ鉄道の建設に熱心でした。多摩地域を東京ではなく、貿易都市である横浜と結びつけて地域振興を目指すという発想でした。
 しかし、彼らの鉄道敷設案は幾度となく却下され、横浜鉄道(八王子-東神奈川間)が開通したのは、1908(明治41)年でした。横浜倉庫への延長線も敷かれ、流通を担う鉄道として期待されることになります。

史料
横浜鉄道時刻表横浜鉄道時刻表横浜鉄道(現JR横浜線)開通から8か月後に発行された時刻表です。上部の路線図には、東神奈川駅から海岸の方の埋立地に海神奈川駅が記されています。