関東大震災

 1923(大正12)年9月1日、相模湾を震源地とする関東大震災が発生しました。この地震で町田市域でも死者16人、住居の全壊が349軒、半壊が708軒と1000軒以上の家が大きな被害を受けました。家屋・蚕室の被害は、養蚕業の収益減に直結し、田畑も地面に凹凸ができ、畦が壊れるなどの被害が生じ、柿の木も弱くなって収穫ができない年が続きました。鉄道、道路、橋梁、護岸などの被害も大きく、復旧工事には莫大な資金を必要としました。
 この地震では、朝鮮人来襲のデマが市域でも広がり、パニック状態が起こりました。

史料
関東大震災による被害(横浜線・高ヶ坂付近)関東大震災による被害(横浜線・高ヶ坂付近)関東大震災後、高ヶ坂あたりで撮影された横浜線の様子ですが、土砂が崩れ、線路が大きくゆがんでいます。
関東大震災による被害(成瀬付近)関東大震災による被害(成瀬付近)関東大震災後の様子です。線路を通していた土盛りが激しく崩れ、線路が大きくゆがんでいます。地形から、成瀬のあたりと思われます。