昭和初期の地図

 市域では、1927(昭和2)年に野口秀昌により大判の村全図の製図が行われ、販売されました。土地利用ごとに色分けされているものと、大字ごとに色分けされているものが作成されたようです。高度経済成長期以降の開発によって市域は大きく変貌しますが、この村全図はそれ以前の状況を知ることができる貴重な資料です。

史料
東京府南多摩郡南村全図東京府南多摩郡南村全図旧村境ごとに色分けされた地図です。南村は、1889(明治22)年に鶴間村、金森村、小川村、成瀬村、高ヶ坂村が合併して誕生しました。
東京府南多摩郡忠生村全図東京府南多摩郡忠生村全図旧村境ごとに色分けされた地図です。土地利用は色分けされていませんが、宅地だけはオレンジ色に塗っています。忠生村は、1889(明治22)年に木曽村、根岸村、上小山田村、下小山田村、山崎村、図師村が合併して誕生しました。
東京府南多摩郡鶴川村全図東京府南多摩郡鶴川村全図田・畑・宅地・山林などが色分けされた地図です。鶴川村は、1889(明治22)年に小野路村、野津田村、真光寺村、広袴村、大蔵村、金井村、能ヶ谷村、三輪村が合併して誕生しました。