地図※画像(写真)は東京都教育委員会所蔵
小山田1号遺跡は1970・1971年、1981・1982年に調査された鎌倉時代から室町時代にかけての武士の屋敷跡です。崖を切り崩して幅50m、奥行15mほどの平坦面をつくり出し、ここから12m×6m、深さ1mの竪穴状遺構や桁行4間(8m)×梁行2間(4.1m)の掘建柱建物跡などが発見されました。竪穴状遺構からは、15世紀中ごろの天目茶碗(てんもくちゃわん)や平茶碗が、掘立柱建物跡の柱穴からは銭貨に紐を通した緡(さし)状の銭貨97枚が見つかりました。
竪穴状遺構から出土した天目茶碗(右:高さ6.4cm)