地図※画像(写真)は東京都埋蔵文化財センター所蔵
1988年、多摩ニュータウン事業に伴って発掘調査され、2つの
郭から構成される中世の城跡が発見されました。1号郭は堀・
土塁などの明確な防御施設がありません。2号郭は1号郭の南側にあり、東側は急崖に面し、北側には尾根筋を遮断する二重の堀、西側には斜面を屈折して廻る二重の堀、南側には尾根を遮断する一重の堀が構築されています。1号郭は2号郭より高い位置にあるにも関わらず、削平のみで堀・土塁がないため、2号郭を防御するには不十分です。さらに、建物跡や遺物はないことからこの城は完成を待たずに破棄されたと考えられています。