多摩ニュータウンNo.248遺跡(小山ヶ丘四丁目)[縄文時代中期]

地図

※画像(写真)は東京都埋蔵文化財センター所蔵

 1990年、多摩ニュータウン事業に伴って発掘調査され、中期中葉から後期前葉までの粘土採掘坑群が発見されました。調査範囲は2,405㎡ですが、推定範囲は約5,000㎡を超え、縄文時代の粘土採掘場としては全国最大級の規模です。直径1~2mの穴を垂直に掘り、粘土層に達すると横に掘る採掘方法を用いていました。本遺跡から採掘された粘土は、多摩ニュータウン№245遺跡へ運び、土器づくりに使用されたことが明らかになっています。
遺跡全景

遺跡全景

遺跡間の遺物接合図(「むかし人の風景-多摩丘陵の歴史-」2000年から転載)

遺跡間の遺物接合図(「むかし人の風景-多摩丘陵の歴史-」2000年から転載)

粘土採掘場出土の遺物と粘土

粘土採掘場出土の遺物と粘土

丘陵斜面を露天掘りした粘土の採掘

丘陵斜面を露天掘りした粘土の採掘

遺跡間接合の打製石斧(長さ17.5㎝)

遺跡間接合の打製石斧(長さ17.5㎝)

遺跡間接合の浅鉢形土器

遺跡間接合の浅鉢形土器