三輪南遺跡群A-9地点(三輪瓦窯址)(三輪緑山三丁目)[奈良時代]

地図
 1982年、土地区画整理事業に伴って発掘調査され、瓦窯跡1基と竪穴住居跡5軒が発見されました。窯跡は、半地下式で有階有段の長さ約5.2mの窖窯(あながま)です。調査によって重なっている古い窯跡が確認されたため、新旧2つの時期で使われていたことがわかりました。窯跡内から出土したのは全て瓦で、近隣の川崎市岡上廃寺址に加え、橘樹郡衙へも供給されたと考えられます。現在、ゆりの木通公園内に保存され、遺構表示を見学できます。
瓦窯跡全景

瓦窯跡全景

焼成された瓦

焼成された瓦

整備された三輪瓦窯址

整備された三輪瓦窯址