蟠竜湖の秘密

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蟠竜湖の桜
蟠竜湖の桜(ジャパン総研提供)
 
 益田には「蟠竜湖」という湖があります。竜がわだかまっているような形をしているのでこの名前がついています。
 この湖は淡水(※塩分を含まない水)湖です。水面の標高は十七メートルで、海岸近くの湖としてはずいぶん高いところにあります。島根県ではこのような湖は出雲市湖陵町の「蛇池」や江津市浅利町の「菰沢池」などがあります。
 蟠竜湖の水深は深いところで十メートルあります。ですから湖底の標高は七メートルになります。蟠竜湖の横での最近のボーリング調査では標高十一メートルの深さに海の影響を受けた泥混じりの砂の層が存在することが分りました。このような高いところまでどのようにして海水が浸入し泥を運んだのか興味あるところです。これより上位では細かな砂の層が重なっています。砂丘の発達によって湖がつくられてきたようです。