明治学院歴史資料館デジタルアーカイブズ
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明治学院の建物を知る

明治学院の歴史的建造物3棟(記念館、インブリー館、チャペル)、明治学院第2代総理井深梶之助の名前を冠し井深ホールとして親しまれた校舎、島崎藤村も寄宿生活を過ごしたヘボン館に関する所蔵資料を紹介します。

明治学院記念館(旧神学部校舎兼図書館)

明治学院記念館

1890年竣工。設計は明治学院教授のアメリカ人宣教師H.M.ランディスと推測されています。島崎藤村の自伝的小説『櫻の實の熟する時』にもこの記念館のことが描かれています。1964~66年にかけて国道拡幅に伴い、現在地に曳家されました。1979年「港区指定有形文化財」に指定され、2002年に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」の指定を受けました。

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インブリー館(明治学院旧宣教師館)

インブリー館

1888年ないし1889年に当時のアメリカの住宅様式を取り入れて建てられた宣教師住宅で、ここに長く住んだ明治学院教授のアメリカ人宣教師W. インブリーに因んでこのように呼ばれています。国内で最初期の洋式住宅として貴重な建築で1998年、国の「重要文化財」に指定されました。2002年に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」の指定も受けました。

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チャペル(明治学院礼拝堂)

チャペル(明治学院礼拝堂)

1916年竣工。1931年頃、学生数の増加に対応するため、東西両袖の拡張工事が行われ、現在の外観となりました。設計者は日本に数多くの建物を残したW.M.ヴォーリズで、ヴォーリズ自身の結婚式で使われた名建築です。1989年、「港区指定有形文化財」に指定され、2002年に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」の指定も受けました。

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井深ホール

井深ホール

高等学部校舎として建築され1925年竣工。ギリシア神殿でみられるエンタシス様式の4本柱を正面玄関に据えた瀟洒な木造建築でした。第2次世界大戦後は新制大学、新制高等学校校舎としても使用されましたが、老朽化に伴い1979年3月に取り壊されました。その跡地には現在、高等学校体育館、高等学校校舎が建てられています。

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ヘボン館

ヘボン館

J.C.ヘボンが『和英語林集成』第三版の版権を丸善に譲渡した代金を学院に寄付して建築されました。1887年に竣工したヘボン館は、当時東京随一と言われた木造建築で、普通学部生徒の寄宿舎として用いられましたが、1911年に焼失しました。現在も白金校地の大学7号館(大学院・研究棟)が「ヘボン館」として、その名をとどめています。

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