[旧石器時代]

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 長い地球の歴史の中で,今から約200万年前から1万年ぐらい前までを氷河時代とよんでいます。
 この時代には,とても寒い時期が何度かあり,そのような時は,海の水は凍り,陸地の多くも厚い氷でおおわれました。
 このころ,日本列島はアジア大陸と陸続きで,人や動物類がこの陸続きを利用して,アジア大陸から日本に渡って来ました。
 氷河時代の後半は,日本のあちこちで盛んに火山が活動していました。関東地方では,富士山,箱根山(はこねさん),赤城山(あかぎやま),榛名山(はるなさん),男体山(なんたいさん)などの火山が噴火し,たくさんの火山灰が降り積もりました。このころの人類は,簡単な石の道具を使っていましたので,この時代を旧石器時代とよんでいます。
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氷河時代の日本

 人々は,山野の植物を採集したり,先のとがった石器を使った簡単なやりで,狩りをしたりしていたようです。栃木市の星野遺跡などからは,このころの人々の骨の化石や石器などが見つかっています。
 壬生町でも,旧石器時代の石器などが発見されていることから,この周辺でも,同じような生活をしていた人々が住んでいたと思われます。
 

※ 星野遺跡…栃木市星野町にある旧石器時代の遺跡。この遺跡から発見された石器は,縄文時代よりも古い時代に人類が生活していたことを物語る貴重なものである。