1 初代 彦五郎胤業

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 胤業は,下野の戦国時代が始まる,15世紀前半に活躍した人物です。壬生氏の記録によれば,胤業は,1462(寛正3)年に新町堀之内(あらまちほりのうち)に屋敷を構えたようです。この地は現在の常楽寺(じょうらくじ)の西隣,柵の内という地名の所であったとされています。また,1469年に壬生城を守る,雄琴大明神(おことだいみょうじん)をまつる祠を建て,黒川氏を神主としました。そして,壬生氏の一族の菩提寺として向陽山常楽寺(こうようざんじょうらくじ)を造りました。