3 地名からわかること

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 現在の壬生の地名には中世の頃からあったものが,いくつかみられます。これらの地名に,当時の壬生のようすを知るヒントがあります。地名の起源には,地形を表現したものや宗教に関連したもの,伝説からついたものなどがあります。例えば,下図の上田(かみだ)地区の地名は,中世の領主や寺社に関係ある地名と考えられます。馬場・山の川・宿などの地名からは,ここに中世の領主の家があったと考えることができます。上田城は西下出(にししたで)にあり,そこにあった大関家の五輪塔の下からは,南北朝時代の古瀬戸焼の骨を入れる壺が見つかっています。みなさんも身近な地名を調べてみましょう。何か発見があるかも知れません。
 

大関の五輪塔
どうしてこういう地名になったか想像してみよう