2 新しい城下町壬生

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 江戸幕府を開いた徳川家康の遺骨を,静岡の久能山から日光に移すことになり,1616~17(元和2~3)年に「日光東照社」が造られました。この時,壬生藩の城主であった日根野氏も日光造営奉行として働きました。そして,東照社を造る材木や材料が利根川を高瀬船で運ばれ,小山の乙女河岸で陸揚げされた後,小山から壬生を通って日光へと運ばれました。
 日光東照社が完成すると,将軍の日光参拝が始まり,壬生は将軍の宿泊地になり発展していきました。
 壬生は中世の壬生氏の城下町から,近世の新しい城下町として日根野氏のころから城や通りが整備されていきました。
 

※ 東照社…徳川家康をまつる神社