ペリー来航図 | 異国船海防聞書の写し |
ペリーが浦賀(神奈川県)に来たというニュースは,あっという間に全国に広がりました。雄琴神社の黒川家には,「異国船海防聞書之写」が伝わっており,黒川氏は,日本の無事を祈って木札を藩の役人に献上しています。また,藩の砲術に優れた武士が幕府に呼ばれたり,壬生藩でも鉄砲や火薬を作るために人を新しく雇うなど,この地方でもペリー来航の影響を受けています。
海防に必要な資金を集めるために,町や村には御用金を納めるように,命令が出されました。千両の「御用金」を課せられた商人もいて,他の商人から借金をして納めています。さらに,1853(嘉永6)年には「伊勢屋火事」といわれる火災がおこり壬生には災難が続きました。
伊勢屋火事焼失地図