1 戊辰戦争

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 大政奉還の後も,各地には,旧幕府を守ろうとする勢力があり,倒幕派との戦いが続きました。1868(慶応4)年1月3日の鳥羽・伏見の戦いから,1869(明治2)年5月18日の函館五陵郭の戦いまでを「戊辰戦争」といいます。

最後の藩主 鳥居忠宝

 関東地方の諸藩は,この戦いにどう応対したらよいのかをめぐって苦しみました。
 壬生藩は,朝廷から京都に入るように命ぜられていましたが,藩主の鳥居忠宝(ただとみ)が病気であるという理由で,藩主の弟右近忠文と家老の鈴木文蔵たちを京都に行かせました。忠文たちは,京都で壬生藩の立場が有利になるよう,さまざまな活動をしました。