2 関東大震災と壬生

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 1923(大正12)年9月1日,関東地方は大地震におそわれました。東京や横浜にかけての地域は,死者・行方不明13万人以上という大きな被害をうけました。
 壬生町では,この地震は「強震」でしたが,建物が倒れるなどの,直接の被害はありませんでした。しかし,大きな被害を受けた東京などから,たくさんの人々が避難して来ました。
 また,地震後,「朝鮮人が井戸に毒を入れた・・」などというデマが東京を中心に広がりました。混乱の中での誤った情報によって,朝鮮人が被害を受ける事件は東京などの都会だけではなく壬生などの村でも起こりました。
栃木県郡市別の震災避難者数
郡市別
宇都宮市1,5471,7703,314
足利市6738611,534
河内郡6918991,590
下都賀郡2,4993,2645,763
上都賀郡1,2901,5542,194
芳賀郡9401,2542,844
塩谷郡6306851,315
那須郡9401,0471,987
安蘇郡1,4171,6503,067
足利郡5206421,162
11,14713,63024,777
「下野新聞」大正13年1月10日