2 壬生町の工場誘致

173 / 201ページ
 壬生町の発展をめざし,1960(昭和35)年,町議会で「壬生町工場誘致条例」が作られました。誘致活動の結果,日魯(にちろ)漁業株式会社の畜産加工工場が,壬生に造られることがきまりました。革靴メーカーのスポーデン株式会社も,壬生甲の東原に工場を建設することになりました。
 その後,中箸(なかはし)ロール重機製造所,日本理化工業所,旭化成工業株式会社,中島鉄工所,大日機械関東製作所,足立興業株式会社などの工場の壬生への進出が決まりました。
 日魯漁業株式会社の畜産加工工場は,藤井,星の宮から石橋町(現下野市)にかけて建設され,鶏11万羽,豚2,300頭の飼育をし,畜産物の生産を始めました。
 スポーデン株式会社,中箸ロール重機製造所,日本理化工業所,足立興業株式会社なども,相次いで工場を建設し操業を始めました。(これらの工場のうち,現在も操業しているのは,日本理化工業所1工場です。)
 これらの工場が建てられた所は,壬生の市街から国谷(くにや)にかけての宇都宮・栃木街道沿いの平地林でした。
 
壬生町の誘致工場位置図