自動車販売会社の営業所や飲食店など見られる宇都宮・栃木街道ぞいの様子(おもちゃのまち独協医科大学病院付近の宇都宮・栃木街道の様子) | |
電信柱を地下に埋めたり,共通ののれんを作ったり,いろいろな工夫をこらしている栄町商店街の様子 |
学校で買い物調べなどをしてみると,食料品や日用雑貨品など日常的なものは,壬生町内で買うという傾向があることがわかります。
旧壬生町域の商店街では,売り上げを伸ばすために1972(昭和47)年11月に「壬生町商店連合会」をつくり,「スタンプ販売」「歌謡ショー」「ボウリング招待」などのサービスに努めてきました。
新しい町ができれば,新しい商店も増えます。「おもちゃのまち」の建設にともない,おもちゃのまちには,たくさんの飲食店やスーパーができました。
その他に,栃木街道ぞいにはコンビニエンス・ストアーや自動車販売会社の営業所・飲食店などが,つぎつぎと建設され,壬生町全体の商業活動が一段と活発化してきています。
かんぴょうの原料のふくべ | かんぴょうをむく 作業風景 |
農家の人は1つ1つ丁寧にふくべをつみとり運んでいきます。 | 天日に干すため,朝早くからかんぴょうをむく作業が進められます。 |
「えっさあ,えっさあ,えっさっさ!」
みなさんなら何のかけ声か,すぐわかりますね。そうです。「ふるさとまつり」におどる「かんぴょう音頭」です。壬生町の特産物には,「干瓢(かんぴょう)※1」があります。干瓢になるふくべ※2は,藤井地区をはじめ,黒川東岸の台地で栽培されています。干瓢農家は,夏になると朝早くからふくべをむく作業を行っています。
もう一つの特産物に「いちご」があります。いちごは,稲葉地区を中心に,盛んに生産されています。いちごは,1959(昭和34)年の1月下旬に,50箱が初出荷されました。その後,年々生産が盛んになり,現在では全国1,2位のいちご出荷県となった栃木県の中でも,壬生町は中心的な産地となっています。
いちごのつみとり | ごぼう畑 |
干瓢やいちごの他にも,いろいろな野菜が作られてきたのも,本町の農業の特色です。ごぼうやしょうがなども,一時は稲葉の特産品といわれました。現在,ごぼうは南犬飼地区でも,盛んに作られています。また,南犬飼地区では,加工用トマトがたくさん作られたこともありました。
農業関係の組織としては,1966(昭和41)年,五つあった農協が一つにまとまり「壬生町農業協同組合(現JAしもつけ)」が発足しました。生産組織も各方面にわたり「いちご生産出荷組合」「園芸組合連合会」「ニラ組合」「食用菊組合」「果樹組合」「養豚組合」などがあります。
都市化の影響の中,明るく豊かな近代農村を作りあげるために「壬生町近代農家憲章」を作ったりしましたが,農業後継者の問題は,なかなか解決できない状況にあります。
土地改良事業は,1962(昭和37)年から始まり,1968(昭和43)年からは町営で行うようになってきました。機械導入の近代農業が容易に行えるように進められているのです。
※1 干瓢… | ふくべの実の肉をひものようにうすく細くむいて干した食べ物 |
※2 ふくべ… | 植物の種類の名でユウガオ(夕顔)の一種 |