干瓢畑のようす | かつての干瓢つくり |
八坂祭
民俗というのは,お正月や祭りなどの昔からのしきたりや,農業や漁業などの,庶民の生活文化です。壬生の民俗は壬生の土地に生活してきた多くの人々が,長い間に作り上げてきた生活そのものです。
現在は科学技術が大きく進歩し,生活の仕方もずいぶんと変わり,昔のようすもだんだん分からなくなってきています。でも,そっと周りを見回してみましょう。近くにお年寄りがいたら,若いころの生活について話を聞いてみましょう。昔の人々の生活や知恵が,浮かび上がってきます。
例えば,近くの神社の祭りの時,誰が中心になってどんなしきたり(昔からある慣習)で行われているのか,着物・食べ物・住まいにはどんな特徴があったのか,など。また,つい数年前まで壬生の多くの人が行っていた稲作を中心とした農業や,畑作の干瓢(かんぴょう)や稲葉ごぼう,サトイモ作りの仕方,魚取りや草刈り・鎌作り・ほうき作りのようすなども大切な民俗です。
ここではこれら全部について書くことはできないので,人の一生・年中行事に残る家のまつり・地域の祭り・野仏をめぐる信仰の四つを取り上げます。詳しいことは,「壬生町史・民俗編」を見て下さい。